美容の根本をお話したところで、これからは化粧品をはじめ、より具体的なことについて考えてみましょう。

人間の皮膚というのは、重構造になっています。肌の奥の基底層でつくられた表皮細胞が、だんだん角質層まで上がってきて、最後は垢となって剥がれ落ちていく、これが代謝です。

この働きがスムーズであることが、まず美しい肌の条件。そしてまた、水分が豊富であればハリを保つことができます。ところが加齢とともに、ホルモンバランスの変化などによって水を抱えこむヒアルロン酸量が減少し、肌の水分量は低下してしまう。だから化粧品の役目は、簡単にいうと水分の供給が大前提になります。ただ、水分だけをいくら与えたところで蒸発してしまうので、水分が飛ばないように油もある程度の油分もいれるのです。水と油、これが化粧品の基本。でも一方で、もともと人間には汗腺や皮脂腺があり、汗や皮脂が皮膚表面で混ざり合って天然のクリームを作っていて、化粧品で油分を与えすぎると、この本来の機能を低下させるという問題もあります。皮膚が黒ずんで硬くなってしまったりというのは、油分の多い化粧品を使いすぎている典型的な症状なので、注意が必要ですね。

ところで、老化を引き起こす要因は何だかご存知でしょうか。これは非常に複雑で難しいテーマですが、最大にして基本的な原因は「酸化」といえます。釘が錆びるのも、野菜の色が変わるのも酸化ですが、人間も同じ。ただ、酸化される以上の速度で代謝が行われ、新しい皮膚が生まれてくれば、美しい肌でいられるのです。では、どうしたら代謝のスピードを正常に保てるのか。たとえばひとつには、食べるものが大きく関わってきますが、これは口から入れたものが消化吸収され、さまざまな化学的変化を経て血や肉、そして皮膚になるという仕組みです。健康でいるためには、体の中できちんとした「化学変化」を起こさせることが必要なのです。そしてそこで重要になるのが、実は電気的なエネルギー。これは酸化を防ぐためにも不可欠で、コエンザイムQ10が話題になったのも、電気的なエネルギーの変換に有効だから。エルビューの美容でも、この電気的な力をいちばんのポイントとしています。