大人の女性に起こりうる心と体の不調の原因、その解決法を専門医に伺います。
今回のテーマ「不調な季節の過ごし方」
こんな症状を感じたら要注意‼
この時期の不調度チェック
□ ときどき頭痛やめまいがする
□ メイクのノリが悪い
□ 顔や脚などがむくみがち
□よく寝た感がないのが続いている
□今まで好きだったことが億劫

新学期や新年度が始まって、ご自身やご家族に環境の変化があった人も多いことと思います。
こうした環境変化によって心にも体にもさまざまな不調を感じている人が急増していると高尾先生が指摘します。
「メンタル面では、”気分の落ち込み“や”体調不良“”無気力“などの状態、世にいう『五月病』に陥りやすくなります。
しかも、梅雨に入ると日照時間が少なくなり、太陽を浴びて朝をスッキリ迎えることができず、生活リズムが乱れるためヤル気が出ない、何をするのも億劫に感じる人が増えるんです。
体調面では、湿気や気圧の変動に対応できず、頭痛や鼻づまり、耳づまり、耳鳴りを感じたり、体の内側がむくむことで顔がむくんだりしがち。
肌状態は、高い湿度で毛穴が開いたり、皮脂づまりを起こしたり、睡眠不足からくすんだりする人も多いでしょう。肌不調もストレスのひとつ。
さらに、梅雨どきは電車の通勤も不快ですよね。
こうしたさまざまなストレスを想定して、みずからストレスを回避するように心掛けてください。
具体的には予定を詰め込まずになるべく早く帰宅するなどしてムリをしないこと。
家に早く帰ると睡眠もきちんととれるようになります。
良い眠りを確保するため、エアコンの快適温度を把握したり、寝具の素材感やパジャマのサイズ感なども心地良いものを準備しておくと良いでしょう。
顔のむくみや頭痛を解消するために、首回りやデコルテもマッサージをして流すのもおすすめします。
来たる夏の猛暑に向けても、今から涼しい環境(快適なエアコン環境や日陰の場所)を探しておくのが大事です。
浴衣を活用して涼をとるなど、夏ならではの楽しみを探しておくとよいでしょう。
体の不調が顔にも現れるので、スキンケアだけではなく、体に向き合う時間もつくってくださいね。
”いつもよりムリをしない“
”自分を慈しむ“。
これが過酷な季節をのりきるキーワードです。」
不調な季節をのりきるために
心掛けたい4つのコト
心が軽くなるものを常備
「スッと鼻から息が抜けるような、ミント系のラムネや息リフレッシュ系などを常備すると良いでしょう」と高尾先生。「ハーブティーを飲むのもおすすめです」
ストレスを極力かけない
夜の約束など予定を極力入れないのが得策。「早く帰宅すると、スキンケアやお風呂、マッサージなど〝ご自愛時間〟が増えて、心も落ち着きますよ」(高尾先生)
快適に眠れる環境をつくる
まだエアコンを使う時期ではないけれど、「今のうちからエアコンの快適温度を試しておくといいでしょう」と高尾先生。「寝具など眠る環境を準備しておきましょう」
塩分を控えた食事に留意
むくみ防止に、塩分を控えた食事がいいと高尾先生。「塩より味噌で味つけするほうがむくみにくいです。塩分を控えれば体が軽くなるし、ゴキゲンに過ごせるはず!」

高尾美穂
Miho Takao
STAFF CREDIT
イラスト/itabamoe