かぼちゃの味を丸ごと楽しめる 食べるスープ
かぼちゃといえば、代表的な秋の味のひとつです。実は、かぼちゃの収穫期はおもに夏。でも保存することによってでんぷんが糖にかわるため、秋のかぼちゃはおいしさがアップしています。味わい方はさまざまですが、今回は手軽にできるポタージュでかぼちゃの自然な甘みときれいな色を楽しみましょう。
かぼちゃは軽く煮た後、ミキサーでペースト状に。裏ごししなくても、なめらかな口当たりに仕上がります。ほっこりした味わいは、牛乳や生クリームとの相性も抜群。仕上げに加える水けをきったヨーグルトが、ほどよい酸味を添えてくれます。
かぼちゃにはβカロテンやビタミンC、ビタミンEがたっぷり。この3種の栄養素は、一緒にとることで細胞の老化を防ぐ抗酸化作用がいっそうアップします。また、かぼちゃの食物繊維がヨーグルトに含まれる乳酸菌とともに働き、おなかもスッキリ。体を活性化し、みずみずしいお肌作りを助けてくれます。
かぼちゃのポタージュ ヨーグルトクリーム添え
材料
(2人分)
かぼちゃ 1/4個
玉ねぎ 100g
バター 20g
牛乳 1と1/2カップ
生クリーム 1/4カップ
ヨーグルト 大さじ4
チキンスープ(または水)1と1/2カップ
塩 小さじ1
ナツメグ 少々
手順
1. ヨーグルトはキッチンペーパーを敷いたざるに入れ、左下の写真状態を目安に、2時間ほど水きりする。
2. かぼちゃと玉ねぎは皮と種、わたを取り除き、玉ねぎとともに薄切りにする。
3. 鍋にバターを熱して熱して玉ねぎを透き通ってくるまで炒める。かぼちゃを加えて軽く炒め、チキンスープを加えて煮る。
4. かぼちゃが柔らかくなったら煮汁ごとミキサーにかけ、ペースト状にする。
5. 4を鍋に戻し、牛乳と生クリームを加えて混ぜながら火にかける。
6. ひと煮立ちしたら塩とナツメグで味をととのえる。
7. 器に盛り、1のヨーグルトを浮かべる。
※ナツメグのかわりにバニラビーンズを使ってもよい。バニラビーンズはさやに切り込みを入れ、包丁の背などでしごいて種を取り出す。かぼちゃを煮るとき(手順3)に種とさやを加え、ミキサーにかける前にさやだけ取り除く。
かぼちゃを送っていただいた (株)メリーメーカー
TEL 046-872-9312
有機栽培の安心して食べられる野菜を扱う。今回の素材のかぼちゃは、山形県の庄内地方のもの。植物が本来持っている有機酸(植酸)を与えることで土と作物を健康にし、化学肥料などを使わずにおいしい野菜を育てる「植酸栽培」によって作られている。初めて食べたとき、深い味わいにたかはしさんもびっくりしたとか。
今回使った「九重栗南瓜(くじゅうくりかぼちゃ)」。
(1kgあたり440円/税別・送料別。今回使ったものは1個1.5kg程度)。
購入の申し込みは電話で。野菜の種類や分量については相談に乗ってもらえる。9〜10月の植酸栽培の野菜のおすすめは、小松菜、ねぎ、ミニトマトなど。