心も美しく

やせた女性の流行もジャパニーズクール?その2

日本の美

No.4

2023.06.01 UPDATE

本当の美とは何か。 美の本質を伝える人気連載コラム。

ところで流行と言った場合それをファッションを通して眺めると たとえばパンツの太さが細くなったり太くなったりしたり あるいはスカートの丈が長くなったり短くなったりというようなこともありますが、もう少し大きな流れで見てみるとそれは時代の流れや歴史を背景として変遷していることが良くわかります。

今から100年200年前を考えてみると日本においては着物を着ていましたし 西洋においては女性はコルセットを着用し しかもそのウエストの締め付け方たるや30センチ位のサイズであったりしたものです。あるいは中国においては女性の足のサイズは小さいほど良いとされ纏足を小さいころから履かせていたり。・・・・今から考えると想像する事さえ困難なこともたくさんあったわけです。

そういう意味で西洋におけるファッション史上における近代の女性の解放という流れの中で機能的で動きやすいファッションを提案したシャネルの果たした役割は非常に大きいものがあったといえるでしょう。それは合理主義に始まる近代化の流れが当然のごとくファッションの世界にも浸透してきたということもできるでしょう。

同時に現代ファッション史上の中でシャネルの次に大きく流れを変えるきっかけを作ったのが川久保玲や山本耀司といった日本人デザイナーであったということも興味深いことです。それまでのファッションというのはあえていうならば経済的リッチ感を出すための装飾性が不可欠の要素であったのが、あたかも日本的わびさび文化と通じるような考え方を背景としたデザインを提案していく中でその後に大きな影響を与えることとなっていったからです。世界中の多くのデザイナーの中で最も尊敬されるデザイナーとしていつも川久保玲が取り上げられるのにはそういう背景があるからだということができるでしょう。

ただわびさびという概念とリッチさは相反するものではなくむしろ時にわびさびはリッチさをより深い精神性の中で深めたものとも解釈することもできるともいえ そういう意味でミラノのメンズファッションの中で著しい評価を獲得し 日本においては必ずしもあまり知られているとはいえませんがその後のファッションにおけるミニマリズムの大きな流れのきっかけを作り出したジュリアーノ フジワラの創始者である藤原喜章氏が80年代のミラノで最も尊敬されるデザイナーとして選ばれたりしていたのも注目すべきことでしょう。

ところで今という時代は実は歴史の中においても最も大きな転換点にあたると言えるのではないでしょうか。それは環境や資源の問題がわれわれの既存の価値観を大きく転換させる必要性を訴えているからです。それはまさしく物質的豊かさの追求から精神的豊かさへの追求への転換であり それは思想哲学的には近代西洋合理主義の破綻を意味しているといっても過言ではないといえるでしょう。

さて話は長くなってしまいましたがこういう流れはわたしたち一人ひとりの潜在意識にも強い影響を与えていることは忘れてはなりません。おデブさんよりお痩せさんの方がトレンドだというのはそういう意味でも理解していただけるでしょうか?

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