内面から美しさが湧き出るような、そんな女性でありたい。
エルビューが考える美しさを体現し、
美しく年齢を重ねている方の生き方や考え方の中には、きっとその答えがあるはずです。
素敵なゲストをお招きし、あらゆる視点から“美”に繋がるヒントを探っていきます。
女性心にぐっとくる歌詞やメロディー、熱くハスキーな歌声が高い支持を受けている大黒摩季さん。
エレクトーレのご愛用者でもある大黒さんの、飾らない魅力と素顔に迫りました。
Profile
歌手
大黒摩季
Maki Oguro
「ら・ら・ら」などのミリオンヒットを続々記録している実力派アーティスト。デビュー16年目となる今年“大人の贅沢”をコンセプトにした、セルフカバーアルバム「LUXURY 22‐24pm」をリリース。全国ツアーも開催中。
冨宅:クールでかっこいいイメージをお持ちの大黒さん。現在ご結婚されていますが、普段のご自分とミュージシャンとしてのご自身、違いはありますか?
大黒:歌の印象もあって、朝から熱い人だと思われがちですが(笑)。オフのときは、ステージ上の自分とは違いますね。家の中で猫につまずいて転ぶこともあるし(笑)、ぜんぜん「大黒摩季」じゃないかも。
冨宅:私も普段は仕事をしているようにも見られないことがよくあります(笑)
大黒:確かに!妙なピリピリ感はないですよね。きっと、自分に無理がないからだと思います。無理がないっていい。ちょっとの無理は、ときに感動を連れてきてくれたりするんだけど、自分を押しつぶすような無理は気持ちを摩耗させる。長続きしなきゃ意味ないですよね。
歌は自分を映す鏡
内面が熱してきて初めて歌える曲もある
冨宅:デビューされて今年で16年目。新しいアルバム『LUXURY 22-24pm』もリリースされ、3月からはライブも始まりますね。
大黒:時の重みを感じます。スタッフやファンの皆さんに感謝、もうこれに尽きますね。実は、この年になってやっとプロの仕事ができるようになったと感じているんです。例えば、新しいアルバムにある『A SONG FOR YOU』と『SUMMER TIME』という曲は、若い頃はぜんぜん響かなかったんです。人生力というか女性力というか、内面が熟してこないと“鳴らない音”があって——。
冨宅:聴かせていただいていますが、もうやみつきになってしまって(笑)。本当に素敵ですね。
大黒:歌は、ときに自分の写し鏡だったりもするんです。気分がのっていないときは声がこもってしまう。肌もそうですよね?どんなにいい化粧品を使っていても、ネガティブな心持ちひとつで台無しになる(笑)。
冨宅:年を重ねるほど、内面が歌にも顔にも現れますよね。
自分を肯定してあげる、
ちょっとラグジュアリーな時間
大黒:だからこそ、自分を肯定してあげることが大事だと思うんです。そうすれば、明日の歌は、肌は、もっと前向きになれる。だからこのアルバムを作るとき、もう“頑張れ!”じゃないなと。皆大人だし、むしろ頑張りすぎてる。一日の疲れはすぐに癒して、ゆったりとした時間のなかで自分を肯定できたらいいなって。
冨宅:素の自分になれるリラックスした時間は大切ですね。ゆったりとした気分になれる聴き心地でした。
大黒:メールも見ないで、携帯電話を切って(笑)たったの2時間。月明かりとキャンドルだけの部屋で、ちょっといいお酒を飲みながら、“ラグジュアリー”に。懐かしい曲を聴き、あの頃があったから今があるねって——心がゆるめば体の疲れだってとれると思います。それをスタッフに熱く伝えたら、予想以上に素敵に仕上がって、大きなご褒美をもらいました。
"自力"を取り戻すことが美しさへの第一歩
冨宅:美容面で何か気を遣っていらっしゃることはありますか?
大黒:気分転換のつもりでたまにエステにも行きますが、本当はそこまで気が回らない(笑)。その点、「エレクトーレ」は、手間がかからないのにちゃんと肌に応えてくれるのでそこがすごくいい!
冨宅:首まわりのケアにもお使いになられているとうかがいましたが?
大黒:もともと歌うときに首の筋肉を使うので、首まわりって気にならなかったのですが。友人が悩んでいると聞いたので、試しにお風呂に浸かりながら、デコルテあたりまでトリートメントをのばしてみたんです(笑)。そしたらツルツルしてびっくり!
冨宅:最近データが出てきて、水よりも温度が高いお湯の方が、より効果があるようです。
大黒:それに、仕事柄、強い照明やステージ用のメイクで肌への負担も多く、気になってしまうんですよね。
冨宅:これから強い日差しが気になる季節ですね。
大黒:サーフィンをやるのですが、海に入るときは肌を構っていられないので、すぐに真っ赤っかに(笑)。
冨宅:私は仕事でよくシンガポールに行くのですが、あちらは赤道直下なので、日差しがとても強いんです。毎日欠かさずケアをしています。
大黒:強い日差しを浴びた肌のケアは気をつけなければいけませんね。以前、女性は一生涯で美容にどれだけのお金を使うんだろう?って計算してみたらすごい金額で(笑)。それなら健康になればいいって気づいて、5年かけて体質を変えたんです。体のメカニズムを自然な状態に戻せば、肌も応えてくれるはずって。だから、自分が本来持っている力、体とか肌の“自力”というものを意識していきたいと。それは内面にも反映されると思いますし。
女性の本当の魅力につながるのは、
心を豊かに保つこと
冨宅:常に輝いて生きるために必要なことって、どんなことだと思われますか?
大黒:理想を常に描くことでしょうか。実は、私には少女の頃から夢見ている自分の理想像があるんです。その人は、ひとつの色では語れない女性。例えば、男性が12色を持てるとしたら、女性ってたぶん24色くらい持てると思うんです。その色を全部持っている、可憐なおばあちゃんになりたいと思っています。優しさもあり、美しさもあり、強さもあるけど、脆さもある。決して完璧ではないけど、中身はブレてない。心の豊かさを持っている人——。
冨宅:心の豊かさは大切ですね。
大黒:そのためにはまず、自分を大事にしてあげることも大切だって思うんです。“私MAXの法則”って呼んでるんだけど(笑)私がハッピーじゃないと皆さんにあげられない——。よく、“笑顔が素敵な女性”って言葉を聞くけれど、口角を上げることが上手くてもしょうがない(笑)。上手に笑うことよりも、本気の笑顔の方が周囲をハッピーにしますよね。
冨宅:私もそう思います。自分自身が満たされていないと、なかなか相手のことまで考えてあげられない。心を豊かにすることは、感動=感じる心の積み重ねで、感じる心でいるためには、自分のことではなくて、どれだけ相手や周りのことを考えられるかが大切で、それが結局自分をハッピーにしてくれる。多くの感動は女性を輝かせて魅力的にしてくれると思うのです。
大黒:そうですね。だから、自分はさておき、人を愛してあげられる人でいようと思います。裏を返せば、“さておいて大丈夫な自分”にならなくちゃって(笑)。
冨宅:大黒さんご自身は、歌を通じて、今の女性たちにどんなメッセージを伝えていきたいとお考えですか?
大黒:そうですね——実は私の歌は、例えば、私の中のダメ子=Bを救済するために、私のなかの大黒摩季が贈るメッセージ。共感してくださる方がいると、「ひとりじゃないんだ」って私が思うんです(笑)。あとは、しいて言うなら「好きなように生きてみようよ」ってことでしょうか。良妻賢母でいなくちゃ、キャリアウーマンでいなくちゃって——そんなに頑張る必要、ある?って。誰に向かって評価を求めているんだろうと、たまに自分でも迷うこともあって、自分が納得すればいいじゃない?って。「エレクトーレ」と同じで、女性たちが取り戻そうとする“自力”を、頑張ろうとする背中を、後押しできる存在でいたいと思っています。
冨宅:本当に素晴らしいお話をありがとうございます。今後の抱負をお聞かせくださいますか?
大黒:またオリジナルを作りたいですね。ハイペースなマイペースで頑張ります(笑)。
冨宅:楽しみにしています。今日はお忙しい中どうもありがとうございました。
エルビュー株式会社 代表取締役社長。
2004年エルビュー株式会社設立、ファッション、美容などの幅広い知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。