Beauty Talk Vol.12 長山藍子

心も美しく

"緩急のバランス"で育む輝き 女優・長山藍子

Beauty Talk

Vol.12

2023.06.01 UPDATE

内面から美しさが湧き出るような、そんな女性でありたい。
エルビューが考える美しさを体現し、
美しく年齢を重ねている方の生き方や考え方の中には、きっとその答えがあるはずです。
素敵なゲストをお招きし、あらゆる視点から“美”に繋がるヒントを探っていきます。

ドラマや舞台で活躍中の女優、長山藍子さん。
私たちを惹きつける、温かい笑顔の魅力に迫りながら、
美しく年齢を重ねるためのヒントを伺いました。

Profile

女優
長山藍子
Aiko Nagayama

1941年、父の赴任地中国(内モンゴル自治区フフホト)で生まれる。俳優座養成所(12期生)を卒業すると同時に劇団新人会に参加した。1999年には劇団朋友公演「わがババわがママ奮斗記」で平成11年度芸術祭大賞を受賞。17年続いている「わたる世間は鬼ばかり」の長女弥生役を始め、舞台、テレビ、映画と活躍の場を広げている。

冨宅:母がドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の大ファンなんです。20年もの長い間“弥生さん”を演じてこられたことについて、どのようなお気持ちですか?

長山:女優として活動して45〜6年が経ちますが、そのうちの20年間っていうのは、大変な重みがありますね。今68歳ですから、一番女性として成熟の度合いが増す40代から始まって、そこから先は、見た目も内面も変化して、年を重ねるということが如実に表れていく——そんな20年間でしたね。
だから、弥生の“妹”たちは今一番成熟した時代を迎えているわけですね(笑)

冨宅:“女優さん”というご職業、私たちにとっては憧れのイメージなのですが、長山さんにとっての女優さんとは、どのようなお仕事ですか?

長山:“自分以外の人物になる”という点では楽しいことですが、悩める部分もあります。例えば、先月舞台で演じた「おしん」の母役は貧しく、家族のために全てを忍ぶという強さを持った役でした。一方10月に三越劇場で公演される向田邦子さん生誕80年記念の作品「母の贈物」は、昭和52年が舞台ですが、母親としてより女としての人生を生きようとした役です。どちらも子供を愛しているのは同じですが、生き方としてはとても対照的です。それぞれの役柄をじっくり形象して見て下さるお客様に、こういう女性もいるんだ、と共感していただけたら、俳優としてこんなに嬉しいことはありません。だから、いつも一生懸命ですね。

"緩急のバランス"で育む、
内側から溢れ出す輝き

冨宅:そこで、先ほどお年を伺って、あまりにもお若くお見受けしてびっくりしたのですが、3年前に初めてお会いしたときも、お美しくてエレガントでなんて素敵な方なんでしょうと思っていました。長山さんのように美しく年を重ねていくことは、女性たちのテーマですよね。なかなか難しいことかもしれませんが、長山さんが日常生活のなかで意識されていることや大切にされていることなど、ぜひ参考にさせていただきたいのですが。

長山:先日、先輩の方々とご一緒させていただく機会がありまして。現役でお仕事なさっている方ばかりの集まりでしたが、70代・80代の女優の方もいらした。皆さん私より年上なのに、本当に美しくて、素敵で、とにかく輝いていらっしゃる——。たぶんそれは、メイクやおしゃれのことではなくて、やはり目標というか、輝けるものをお持ちなんだなって思ったんです。内側から溢れ出すものをね。

冨宅:素敵なお話ですね。

長山:でも、私なんか家に帰ってお化粧落としてジャージに着替えたら、もう全然女優さんじゃないですよ(笑)。

冨宅:(笑)。

長山:でもね、それもひとつのリラックス方法。そうした緩急をいかにつけられるか——。例えば、一日家にいても、次の撮影に備えてセリフを覚えなくてはいけないので、まるで修行僧のように孤独な作業をするわけなんです。でもね、主人と2人でウォーキングに出かけたり、食事するときには「ねえ、お化粧しないで行っていい?」って主人に聞くと、「した方がいいんじゃない?」って(笑)。

冨宅:その緩急が大切なんですね。リラックスしすぎて、それが普通になってしまっては残念ですし、そのバランスをとることが重要ですね。

長山:ストイックであっても、どこかで自分を解放して、それを楽しめるように努力をするんです。努力って苦しいことですが、結果を得られたときには、それが大きな喜びに変わるんですね。

感動によって輝く、
これこそが美の本質

冨宅:美容の仕事も華やかな世界と捉えられがちなのですが、実際は地道なことの積み重ねです。でも、本当に皆様に喜んでいただける——それが何よりもうれしいんです。

長山:そうよね。私たちにとっても、お客さまが笑ったり、泣いたりしてくださることがエネルギー。劇場にいらっしゃるお客さまの中には、お芝居を観終わるとまるで別人のようにキラキラ輝いてお帰りになる方がいるそうなのね。舞台と客席の間に流れている“気”のようなものって伝わるんですね。それを私はよく“細胞が動く”って言うんですが、細胞が動いて、輝く——1時間エステにいくのもいいけど、いいお芝居を観るのもいいって(笑)。

冨宅:本当にその通りだと思います。そういう“気”とか感動こそが心のエネルギーで、それがそのまま美につながると思いますし、感動こそが美の本質であるとも思います。また私の場合は、お客さまと直接お会いすることができませんが、例えばお化粧品をお届けするときに、梱包もできる限りこだわったり、ちょっとしたメッセージカードを添えさせていただいたりしています。目には見えませんがそういう“思い”は伝わると思うんです。

長山:私、「エレクトーレ」を使って思ったのだけど、上辺(うわべ)に過剰なお金をかけていないでしょう?もちろん、パッケージは実質的で素敵。でも、お客さまに余計な負担をかけていない。それでいいものを届けられるなら、それは素晴らしいことだと思うんです。今は中身で勝負する時代ですからね、シンプルイズベスト!

冨宅:ありがとうございます。使用感はいかがですか?

長山:朝はこれ、晩はこれ、という具合に煩雑なものも多いでしょう?忙しいなかでたくさんの化粧品は使いこなせないし、楽屋で広げるわけにもいきません。その点、「エレクトーレ」はシンプルでいいですね。さっぱりと洗えて、トリートメントは10秒でほんとに簡単。ツルッとした使用感がいいですね。あまりにもつるっとする感触なので、皮膚の薄い私には大丈夫かしらと思ったくらいです。

冨宅:ご心配ありません。エレクトーレの主原料のミネラルオーレにはマイナス電位と豊富なミネラルが含まれていて、洗顔し、トリートメントをするとしっとりとつやが出て、ツルンとした感じを実感していただけるんです。「エレクトーレ」は、おかげさまで多くの皆様から良さを実感したというお声をいただいています。10秒のトリートメントというのも習慣にしていただきやすいと思います。

長山:本当にそうですね。特に私たち世代は物のない時代に若い頃を過ごしてきましたから、もともと生き方がシンプル。だから「エレクトーレ」のスキンケアは世代的にも合うのかもしれません。肌も体と同じで、重ねていくものを取り去って、体本来の機能を意識していく時代だと思います。

冨宅:そうですね。過剰なことや無理をせず、自然に、自分の持っている力を信じて高めていきたいですね。

長山:ときどききれいな空気を吸いに、富士山の近くにある別荘に行くんですが、鳥や木、風、空など自然に囲まれると感動しますね。最近は畑を始めたんです。でも忙しくて行かれないと、あのかぼちゃはどうなったかしらって気になって(笑)。でも、そうして畑でつくったものを食べられるって、幸せなことですよね。

冨宅:長山さんのお人柄や充実したライフスタイルも美しさの源なのですね。今日はどうもありがとうございました。


エルビュー株式会社 代表取締役社長。
2004年エルビュー株式会社設立、ファッション、美容などの幅広い知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。
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