内面から美しさが湧き出るような、そんな女性でありたい。
エルビューが考える美しさを体現し、
美しく年齢を重ねている方の生き方や考え方の中には、きっとその答えがあるはずです。
素敵なゲストをお招きし、あらゆる視点から“美”に繋がるヒントを探っていきます。
バドミントン選手を引退後、スポーツキャスターを経て現在、
「news every.」でキャスターを務める陣内貴美子さん。
人を引き込む笑顔に、その場の空気があっという間になごみます。
そんな陣内さんにお仕事から美容のことまで伺ってきました。
Profile
スポーツキャスター
陣内貴美子
Kimiko Jinnai
1981年から12年間、日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に勤めている。94年からはテレビのスポーツキャスターとしても出演。現在、日本テレビ「news every.」のキャスターをはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、講演会・イベント出演など、幅広く活動を行っている。
キャスター席に座った緊張感は
ものすごかった
冨宅:はじめまして。陣内さん、お肌とってもお綺麗ですね。
陣内:ありがとうございます。いつも使わせていただいています。
冨宅:うれしいです。『news every.』のキャスターとして活躍されて、もう8年目になりますね。
陣内:最初は2004年。『プラスワン』という番組のスポーツコーナーのみを担当していたんですが『リアルタイム』を経て『news every.』になって、現在の番組冒頭からの出演になりました。
冨宅:ニュースは生放送ですから、やり直しはきかないですよね。毎日、かなり準備して臨むのですか?
陣内:その日の流れをつかむ打ち合わせはあります。ただ、本番になったら事件・事故など新しいニュースが次々と入ってくるので、気を抜くことが出来ません。
冨宅:それは緊張しますね。最初は大変だったのではないですか?
陣内:大変でした。特にスポーツしかやってこなかった私がメインのキャスター席に座って良いのだろうかという葛藤がものすごかったです。観ている人も「なんで陣内がそこに座っているんだ」と思うだろうなぁとか。だから、自分が知らなかった政治や経済について、まずは新聞を二紙、すべて読むようにしました。記事を切り抜いて、時間があるときに読み返し、わからない言葉を勉強しました。
現役選手時代、
ほとんど笑わず無表情でした
冨宅:努力をされていらしたのですね。番組中、意識されていらっしゃることはありますか?
陣内:スポーツでも、試合に出るスタメンの選手がいれば、ベンチにいる控えの選手、ベンチに入れない選手もたくさんいます。でも、スタメン以外の重要性ってものすごくあって、彼らがいるからスタメンが活躍できるんですね。それと同じで、一つの番組を作るにも、メインの出演者だけじゃなく、裏方としてできることはあるし、私はその役割でいたいなと思ったんです。一緒に原稿を読みながら、数字の読み違いや訂正することはないか、確認できます。もちろん、ミスのないのがベストですが、画面に映らないところで連携プレーをしています。
冨宅:チームで一丸となってやっている感じなんですね。
陣内:はい。出演者同士の仲の良さって、画面に出るらしいんですね。その点、every.はファミリー的だなぁと思います。私は共演者やスタッフの方、環境にもとても恵まれていると思います。
冨宅:それは、陣内さんのお人柄ですね。努力されていらっしゃるから、運にも縁にも恵まれるのでしょうね。
陣内:嬉しいですね。でも、謙虚でも謙遜でもなく、本当にみなさんに助けてもらっているんです。一緒にやっている日テレの藤井貴彦さんは毎日、私という重りを付けたバーベルを挙げているようなものですよ(笑)。
冨宅:陣内さんご自身が気を付けていらっしゃることはありますか?
陣内:自然体でいたいなとは思っています。私、バドミントンの現役時代、ほとんど笑わなかったんです。
冨宅:本当ですか! ほがらかな陣内さんからは想像できません。
陣内:ポーカーフェイスでいることは先輩たちを見て、16歳のときに覚えました。28歳で現役を退くまで、勝っても負けても無表情。緊張してるとか焦っているとか、表情に出すことで全部相手に読まれてしまうと思っていたんですね。だから、笑っている選手を見ると、どうして笑えるんだろう?って。それだけ私が不器用なのかもしれないですけど。
冨宅:そうでなければトップにいけないのかもしれないですね。
陣内:当時はそう割り切っていました。でも、人は笑顔のある人に近付いていきますよね。仏頂面に人は集まらない。今は、いつも笑っていたいなとは思っています。
自分もできるという意識が
自分を引き上げる
冨宅:バドミントンといえば、今、選手のみなさんがとても強くなりました。陣内さんが先駆者として影響を与えてくださったからですね。
陣内:そういっていただけると嬉しいです。92年のバルセロナ五輪で、バドミントンが初めてオリンピックの正式種目になったのですが、私たちがその第一号でした。それまでオリンピックは、テレビで観るものでしたが、実際に出てみると、観るものじゃなく出るものだなと思いました。でもね、今の子たちは「出る」だけじゃない。メダル、しかも狙うのは金メダルなんですね。
冨宅:目指すところが全然違っているのですね。
陣内:はい。今、日本には、世界チャンピオンやオリンピックチャンピオンがいます。奥原希望選手に勝てば、自分も世界チャンピオンになれる。タカマツ(高橋礼華・松友美佐紀コンビ)に勝てば、世界でトップになれるんだと思ったら、頑張りますよね。今は、一番いい環境でバドミントンができていると思います。
冨宅:自分もできるという意識は、その人をグッと引き上げてくれる。意識ってすごく大切ですね。
陣内:本当にそう思います。
冨宅:休日はどのように過ごされていますか?
陣内:いちおう主婦なので、大きめのもの…シーツとかの洗濯にいそしんでいます(笑)。
冨宅:お料理をされることも?
陣内:朝と昼は作りますが、夫が店をやっているので、夜は毎日外食です。これはラッキーですね。
冨宅:スタイルもとてもスリムですね。太らないのは体質ですか?
陣内:甘いもの、特にあんこは好きなんですけどね。テレビに映っている、観られているという緊張感は大きいかもしれません。この仕事をしていなかったら、毎日すっぴんだし、髪もボサボサだと思うので、それは恵まれているところです。
選手たちがもっと注目されるための
パイプ役でいたい
冨宅:お肌が本当に美しいのですが、エレクトーレをもう6年ほど使ってくださっているそうですね。
陣内:はい。現役時代は日焼け止めなんてつけたこともありませんでしたから、引退してものすごくシミが出てしまって。どうしようと思っていたときに、(元女子サッカー選手の大竹)七未ちゃんの肌が白くなっているのに驚いて、紹介してもらったんです。トリートメントを肌に多めにのせてしばらくおいてから洗い流すとくすみが薄くなるような気がします。化粧水やIPジェルもとっても良いですね。七未ちゃん、教えてくれてありがとう! っていう気持ちです。
冨宅:お客様からも、くすみが取れるという声をいただくことは多いです。私、じつはUVケアってしたことがないんです。皮膚が弱すぎて合わないんです。毎日トリートメントを行っているので、紫外線も怖くないのです。
陣内:日焼け止め、使っていないんですか! シミ、全然ないですよね。
冨宅:トリートメントをしているとくすみが取れ、肌のキメも整うので、お化粧のノリもよくなります。お化粧直しも少なくてすむので、楽ですよ。最後に、陣内さんの今後の抱負を教えてください。
陣内:自然体で行くのは変わらないのですが、私の根本には、やはりバドミントンがあるんですね。バドミントンをやっていなかったら、この仕事もできていないし、今この場にもいないと思います。なので、恩返しの意味でも今後、選手たちがもっと活躍出来るよういろいろなパイプ役になれたらと思っています。
冨宅:ステキですね。ゆくゆくはコーチをされることも考えていらっしゃいますか?
陣内:スポーツは、最初の入り口がとても大事なんですね。バドミントンって楽しいなとか、好きだなという気持ちを育てることがまず重要なんです。そこには関わっていきたいなと思っています。
冨宅:陣内さんに教えてもらったら楽しくて好きになりそうですね。
陣内:どうでしょう。厳しいかもしれないですよ。コラコラ!って(笑)。
冨宅:今日は本番前のお忙しい時間にありがとうございました。
【対談を終えて】
対談の現場は皆さんがとても暖かく、お家で喋っているみたいにリラックス出来ました。(陣内)
お肌がとっても美肌で見惚れてしまいました。素敵なお人柄と明るさが魅力的で、あっという間の楽しい一時でした。(冨宅)
エルビュー株式会社 代表取締役社長。
2004年エルビュー株式会社設立、ファッション、美容などの幅広い知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。