大人の女性に起こりうる心と体の不調の原因、その解決法を専門医に伺います。
今回のテーマ「熱中症にならないためには」
こんな習慣の人は要注意‼
熱中症のリスク度チェック
□ 汗をあまりかかない
□ 屋外での活動が多い
□ 年齢が高め
□ 更年期で汗・ほてりがつらい
□ 衣服の着脱不可の職場
夏本番。連日の猛暑で怖いのは熱中症です。その原因を高尾先生にお聞きしました。
「熱中症とは、高温多湿な環境下で体内の水分と塩分のバランスがくずれてしまい、体温調節がうまくできなくなることで引き起こされます。起こしやすい人の特徴としては、汗がかきづらい、屋外の活動が多い、年齢が高め(基礎体力がないため)、更年期(体温調節が難しいため)、そして脱ぎ着ができない制服で過ごす人など。特に、あまり汗をかかない・かけない人は気をつけてほしいです。私はそういう人たちに『汗腺トレーニング』をおすすめしています。
それはどういうものなのでしょう。
「半身浴などしながら汗をかくトレーニングのことで、汗をかいたらタオルで拭いてまた汗をかく、というふうに〝体温が高くなったら汗が出る体〟にしていくことです」
ほかにも熱中症を回避するためのアドバイスをしていただくなら?
「温度調節がしやすい脱ぎ着できる服がいいです。外出には保冷剤やハンディの扇風機を携帯し、熱がこもらない白の帽子をかぶってください。メントール入りの冷感コスメ(ミストやクリームなど)で皮膚温を下げるのも有効です。そして、外出から戻ったら、脇・背中・胸の谷間などをよく拭き取って、可能であればインナーを着替えましょう。また、汗をかくと体内の水分とミネラルが出てしまいます。ただの水よりは、電解質の入ったスポーツドリンクや、ミネラルの多い麦茶を積極的に飲みましょう。塩飴をなめるのもおすすめです。そして、ぬるめの湯船に浸かり、睡眠をしっかりとって体を休ませてください。
そして、暑い夏をネガティブに考えず、夏も楽しい、とポジティブな思考に変換させることも重要です。旬の野菜や果物は、その時季に体が求めるミネラルなどの栄養素が多く含まれています。スイカやキュウリを冷やして食べればおいしいし、流しそうめんも涼しげで楽しい。汗を管理しながらムリはせず、夏を楽しんでください」
熱中症にならないために
心掛けたい4つのコト
脱ぎ着しやすい服を選ぶ
暑くて脱げることはもちろん、室内の効きすぎのエアコンには上着をはおるなど冷え対策も重要。汗をかいたままでは冷えてしまうので、インナーの着替えを常備するのも得策です。
肌表面を冷やすものを活用
体温が高くなると毛穴が開いて体温調節をしようとします。そうなると皮脂分泌が過剰になりメイクがくずれることに。顔がほてったら冷感ミストをかけたりして、皮膚温を下げる工夫を。
ムリはせず、体調を整える
体調管理が最も大事。できるだけ早めに帰宅して、ぬるめのお風呂にゆっくり入り、汗腺トレーニングをしましょう。すると、自律神経が整って睡眠がよくとれます。夏は体を休ませることを意識して。
汗をこまめに拭く
発汗は体温調節のための大切な生理現象。汗を放置すると冷えたり臭うので直ちに拭いたり着替えたりしましょう。脱水は体調をくずします。電解質やミネラル入りの飲料もこまめに摂取!

高尾美穂
Miho Takao
STAFF CREDIT
イラスト/itabamoe



