内より美しく

高尾先生に聞く!質の良い睡眠の取り方

高尾先生に聞く!質の良い睡眠の取り方

Vol.9

2025.11.26 UPDATE

大人の女性に起こりうる心と体の不調の原因、その解決法を専門医に伺います。

今回のテーマ「質の良い睡眠の取り方」

寝る時間を設定し、眠りにつくまでの環境づくりや準備が大事

こんな習慣の人は要注意‼
眠りが浅い度チェック

□ ほぼ湯船に浸からない
□ 日中家の中にずっと居る
□ 朝起きる時間がまちまち
□ 夕方や帰りの電車で寝る
□ 厚手の靴下を履いて寝る

「寝つきが悪い」「眠りが浅い」など十分な睡眠が取れていない、現代病ともいうべき睡眠障害。
中でも更年期が関係しているのか、40代以上の女性に多いとか。
「いろいろな原因が考えられますが、ご主人と寝室が一緒で、いびきで起きちゃうという人も。
できるだけ一人でひとつのベッドを確保してください。ペットでさえも一緒に寝るのはおすすめしません」と断言する高尾先生。
実は先生、かつて産婦人科医として、分娩などで夜中も関係ない生活を経験。今は何よりも睡眠を大切にしているのだそう。
「まずは毎日、同じ時間に寝て同じ時間に起きる、を習慣にしてください。
すると体内時計がセットされ、自然とその時間に寝起きするのが楽になります。
同じ時間に寝るためには、何時に帰宅して何時までに夕食や入浴を終えておくべきか、逆算することが重要に。湯船に浸かるなら一時間半前、シャワーなら一時間前には入り終えてほしい。
そして〝寝るときまで寝ないこと〟も大切。
帰り道、電車の中で寝ずに、睡眠物質を溜めておくことも上手に眠れるコツです」
そこで、冬場の入眠をスムーズにするコツを伺うと、「室温が低く、布団の中も寒いからと厚手の靴下を履いて寝るのはダメ。
熱を手放す部位は手のひらか足の裏。そこをふさいでしまうと体温が下がりにくくて寝つきが悪くなります。
靴下はやめて、かかとまでのレッグウォーマーにしましょう」とアドバイス。
「また、ベッドに入ってからも、スマホを見てはいませんか。
交感神経が優位なままで、頭が冴えてしまうので要注意。
トイレに起きたときも、電気を点けたり時計を見たりすると脳が起きてしまうので、私は、電気を点けずに壁を伝って暗がりの中行くようにしています。
”寝る時間は、起きている時間を有意義にするための大切な時間“です。
今、疲労回復ウエアが豊富ですし、ほかにも枕や抱き枕、掛け布団、香り、音楽などいろいろ試して工夫して、睡眠の質を上げて毎日を健康にお過ごしください」

良質な睡眠を取るための
心掛けたい4つのコト

23時就寝・7時起床

「7時間以上は寝てほしい」と高尾先生。「レム睡眠は“脳のメンテナンス”、ノンレム睡眠が“体の回復”を担当。これらがまとまった睡眠時間で4〜5回
のサイクルとなり疲労回復に」

ひとり用ベッドを確保

物音や気配が気になる人はひとり用ベッドにすべし。「それでもいびきなどが気になったら、一旦その場を離れ、リビングなどでゆっくりして眠くなってから寝に戻るのも得策です」

就寝時間まで寝ない

昼間30分程度の昼寝は推奨されているものの、夕方以降に熟睡してしまうと寝られなくなる可能性が。「脳内や体液中の睡眠を誘発する物質を溜めて、眠くなる準備をしましょう」

体温低下を利用する

こちらも眠くなるためのコツ。「入浴や運動などで体温を上げ、その後1.5〜2時間かけて深部体温が下がってくる と深い眠りにつきやすいので、逆算し
てお風呂に入る習慣を!」

高尾美穂

高尾美穂

Miho Takao

イーク表参道副院長・婦人科スポーツドクター・ヨガ指導者。「すべての女性によりよい未来を」をモットーに、診療の傍ら、多くのメディアで情報を発信。明快な語り口で大人気。

STAFF CREDIT

イラスト/itabamoe

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