Beauty Talk Vol.55 柏木由紀子

心も美しく

誰かのためではなく、私自身の時間を大切に
女優 柏木由紀子さん

Beauty Talk

Vol.55

2024.07.17 UPDATE

1964年に高校2年生で女優デビュー。最愛の夫 坂本九さんを航空機事故で失うという悲劇の後、二人のお嬢さんを懸命に育ててこられた柏木由紀子さん。最近では『シニア世代のファッショニスタ』としてそのSNSに注目が集まる柏木さんに、大好きなおしゃれやご家族のことを伺いました。

Profile

女優ー
柏木由紀子
Yukiko Kashiwagi

1964年、高校生のとき「明日の夢があふれてる」で映画デビュー。同時に「若い真珠」で歌手としてもスタートを切る。以後TVドラマや映画で活躍。現在は女優業のほか、家族愛、夫婦愛などのテーマで講演にも取り組んでいる。主な出演作は、TBS「東京の人」(1966年)、日本テレビ「炎の青春」(1969年5月~7月)、読売テレビ「細うで繫盛記」(1970年~1971年)など。著書「上を向いて歩こう(1986年/扶桑社)」は30万部ベストセラーとなった。

女優として歌手として活躍 そして坂本九さんと結婚

冨宅:インスタグラムのフォロワーが9万人以上、2冊のスタイルブックも大ヒットの柏木さんですが、改めて、芸能界に入られたきっかけをお聞かせいただけますか?

柏木:小学校5年生の時に母から勧められて、劇団に入ったんです。そこで、子供の雑誌のファッションモデルのお仕事をしていました。劇団は、中学に入って学業が忙しくなり辞めてしまったのですが、モデルのお仕事だけは続けていたんですね。それで高校生になった時に知り合いの方から「映画に出てみませんか」とお話をいただき、歌手の三田明さんの相手役として『明日の夢があふれてる』という映画に出たのが最初です。その時に三田さんの事務所の方から勧められ、『若い真珠』という曲でレコードを出しました。ただ、歌も好きだったんですが、お芝居をしたかったので、東宝のテレビ部に移り、ドラマに出るようになりました。

冨宅:女優さんのイメージが大きいですが、歌も歌っていらしたのですね。そして、国民的歌手の坂本九さんと出会い、ご結婚。最初は、坂本九さんの方が大変好意的に思われていたそうですね。

柏木:お互い、別々のドラマに出ていたんですけど撮影所が一緒だったことがあり、スタッフの方が「九さんが柏木さんのことを話していたよ」とか言うんですよ。それで、ある日たまたまお昼休みに、撮影所前の喫茶店に入ったら、そこに坂本九がスタッフの方と一緒にいて、その時に初めて会いました。

冨宅:坂本九さんというと、温かくて優しくて……というイメージなのですが、出会った印象はいかがでしたか?

柏木:もう、坂本はその時にはすでに大スターで、毎日のようにテレビに出ていて、最初は遠い存在でしたね。

「娘たちを守らなきゃ」 その一心で事故を乗り越えて

冨宅:あの事故(1985年の日航機墜落事故)から、この夏で39年。どんなにお辛かったかとお察ししますが、それでも前を向いて歩き出すきっかけはありましたか?

柏木:40年近くかけて、徐々に、ですね。「時が解決するわよ」と言ってくださった方もいましたが、当時はとてもそうは思えなくて……。娘が二人いるんですけど、事故後しばらくは、一切パパの話をしなくなっちゃって。テレビで時々、昔の映像が流れても、見ていないフリで。私も娘たちに夫の話をできなくなってしまった、そんな時期もありました。

冨宅:お嬢さんたちをお一人で育てなければいけない、という思いもおありだったかと思いますが。

柏木:そうですね。当時は娘たちがまだ小学生で、それまでは夫にすべて任せてなんでも頼っていたので、とにかく私が二人を守らなきゃ、私が倒れたらダメ、と思っていましたね。それが、ここまでこられた力ですよね。

冨宅:守るべき存在であり、心の支えでもあったのですね。

柏木:そういう意味では、あの事故を境に強くなったのかもしれませんね。でも今度は、なかなか子離れができなくて(笑)。もうそれぞれ結婚して子供もいて、それでも娘はいつまでも娘ですから心配することもあるんですけど、娘たちからは「たくさん友達を作って、たくさん趣味を持ったほうがいいわよ」とよく言われます。私自身の時間を大切にして、1日1日をとにかく楽しく過ごそうと心がけて、それがだんだんと実行できるようになってきましたね。もう、好きなことをして、楽しんでいいんですよね。

昔からおしゃれが大好き! 「年だから」とは考えない

冨宅:今、柏木さんは『シニア世代のファッショニスタ』と呼ばれていますが、いかがですか?

柏木:おしゃれは昔から大好きですね。若い頃からショーウインドウを見るのが好きで、この服ステキだな、このお店の品揃えが好きだな、とか見て回るのが、もう大好きですね。

冨宅:そのフットワークの軽さが素晴らしいです。

柏木:『出好き』ですね! あ、ちゃんとうちのこともやっていますよ(笑)。朝起きて、パジャマみたいな格好でお掃除したり庭仕事したり。でも、家のことをし終わって、そのままいると、ちょっと具合が悪くなる……。だから、お化粧をして好きな服を着て、全然違う人になって出かけます(笑)。

冨宅:若い頃のお洋服も大切になさっていらっしゃるようですね。

柏木:物持ちがいいんです。断捨離ができない。衝動買いはしないんです。ひとつひとつ、何回も見に行って、思い入れをもって買っているので、捨てられなくて。でも10年20年たって、「あら? 今こういうの流行ってるじゃない?」なんて着てみると、意外と良くて。昔のものを直して着ることもあります。

冨宅:いま流行りのリメイクですね。エコにもなっていいですね。柏木さんのおしゃれについて、坂本九さんが何かおっしゃることはありましたか?

柏木:男の人って、女性のファッションにあんまり興味を持ってくれないことが多いけれど、夫はわりと口に出したり、「今日の髪型がよかった」ってメモを残しておいてくれたりしましたね。今生きていたら80代。その世代の男性って、あんまり言わないですよね。

冨宅:素敵ですね。そういう言葉はずっと心に残っていると思いますし、おしゃれをするモチベーションの後押しになっていることもあるかもしれませんね。

柏木:そうですね。最近は若い人向けのお店にも興味があって、この間も娘に勧められて新宿ルミネに出かけました。今の若い方って自由なんですね! これをこう着る? こう組み合わせる? というのがいっぱいあってすごく楽しくて、今、勉強中です。

冨宅:年齢を重ねると、ちょっとこれは年齢に合わないかも、とか、ついつい自分を抑えてしまいますが、柏木さんはそのようなことがないのですね。

柏木:「年だから」と思うのをやめようかと。いろいろなことに興味を持ち、新しいことに挑戦する。とにかく一度やってみる、というのを心がけています。

冨宅:柏木さんのS N Sを見ている方は、柏木さんのおしゃれへの憧れはもちろん、そういう毎日を楽しむ様子を見て、自分も頑張ろうと思う方も多いと思います。見ているこちらも元気になります。

柏木:嬉しいです。街で「いつも見ています」と声をかけていただくことがあって、私よりも若い50代60代の、とても素敵な方ばかりなんですけど、私の方こそ元気をいただいています。できるだけストレスをためないようにして、楽しいことを考えるようにしています。

愛犬レアちゃんとお出かけの際の1枚
1970年 ドラマ『細うで繁盛記』春江役の際の柏木さん

一緒に暮らす犬のためにも これからも元気でいたい

冨宅:柏木さんはお肌もおきれいですが、エレクトーレの商品をお使いいただいて、いかがでしたか?

柏木:フェイストリートメントが10秒で洗い流すというのに驚きました。なじませたら、すぐですよね。

冨宅:そうなんです。簡単ですので、ぜひ毎朝毎晩お使いください。朝使うと肌のうるおいが満たされくすみが晴れますし、メイクのノリも違います。夜は、今の季節、紫外線をたっぷり浴びた肌のケアに。私は肌がとても敏感で、日焼け止めをつけると荒れてしまうのでつけていないのですが、フェイストリートメントのおかげでシミにも悩まされることなく過ごせています。一度の使用でも実感していただけますが、使い続けるほど良さをわかっていただけると思います。一年を通して肌がうるおって安定してきますので、あれこれつけなくなり、スキンケアもメイクもとてもシンプルになります。

柏木:どうしても隠したいからいろいろ塗ってしまうんですけど、それをしなくて済むのはいいですよね。

冨宅:そうなんです。独自成分『ミネラルオーレ』がマイナス電位を保持していて、肌の力を活かしてくれるんです。ずっと使い続けて、10年前よりも若々しくなられているお客様が大勢いらっしゃるんですよ。

柏木:使い続けるのが楽しみです。

冨宅:最後に、今後の抱負をお伺いできますか?

柏木:多くは望みませんけれど、まずは元気でいることですね。今トイプードルと暮らしているんですが、美容院でも、ネイルサロンでも、カフェでもいつも一緒です。おとなしくひざに乗って、降りないの(笑)。この子のためにも、元気でいなきゃと思います。

冨宅:元気でいることがいちばんですね。今日は素敵なお話をたくさんお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

【対談を終えて】

社長さまを初めて拝見して、お若く美しい方で驚きました。
エレクトーレを長年使用されているだけあって、流石に肌がとてもお綺麗だなと思いました。私のブログなどもご覧になってくださっているとのことで大変嬉しいです。私も3つのアイテムを使用して、肌の調子や洗い流した後のさっぱり感、触り心地がとても良いです。これからも続けていきたいと思います。この度は素敵な機会をありがとうございました。(柏木)

エレガントでお優しく、そしてお洒落でとても素敵です!まったく年齢を感じさせなく、若々しくて、毎日を楽しく過ごされていらっしゃって素晴らしいです。楽しい時間を過ごさせていただきましてありがとうございました。(冨宅)


2004年エルビュー株式会社設立。ファッション、美容などの知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。
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