笹野美紀恵さんに聞く“サウナプロデューサー”という仕事

Vol.1

2023.11.01 UPDATE

『エレクトーレジャーナル』冬号P.11の「キレイを磨くサウナ入門」に登場されたプロデューサーの笹野美紀恵さん。サウナブームの立役者のひとりで、現在もサウナ施設のプロデュースに忙しい日々を送られています。そんな唯一無二の仕事をされている笹野さんにサウナに懸ける想いをお話しいただきました。

サウナーの聖地『サウナしきじ』に毎日入る環境で育つ

笹野さんは静岡市出身。お父様が経営する『サウナしきじ』がメディアに注目されるようになって“しきじの娘”と呼ばれるように。小さな頃からサウナや温泉に毎日入る生活をしていたなんてうらやましい限りです。

「実は、『しきじ』はもともと別のオーナーさんが経営していていたんです。
その裏が私の実家で、小さな頃から遊び場として毎日のように出入りしていましたが、私が21歳の時にご縁あって父が譲り受けました。

あるとき、サウナ好きな方たちが『サウナしきじ』をほめてくださっている記事を読みまして。その記事を読んでからゆっくりサウナに入ったら、いつもはダイエット目的でしかなかったサウナが違って見えました。
「あれ、水が東京と違う。なんて気持ちいいんだろう」と、しきじのすごさに気づいたんです。

サウナと水風呂の美容効果に気づく

じわじわとサウナブームを感じて、笹野さんは“しきじの娘”として注目されるように。この波に乗ったほうがいい、というアドバイスを受け、笹野流美容本や『しきじ』の本を出すことにしたそうです。

「『エレクトーレジャーナル』にも書かせていただきましたが、サウナは自律神経が整うということがいちばんのポイント。よく眠れるようになるし、リフレッシュ効果満点です。そして、水風呂との温冷浴で血流がアップして、老廃物が流れたり、うるおいが巡ったりと、美肌効果も満点。ホルモンバランスも調うなど、本当に美容効果に優れているんです。

そんなことも本に書かせていただいたら、女性誌から美容効果の観点で取材を受けるようになったこともうれしかったです」

現在、唯一無二のサウナプロデューサーとして活躍

こうして、『サウナしきじ』の認知度が上がるにつれ、取材だけでなく、プロデュースの依頼を全国からいただくようになった笹野さん。現在までに北海道２件の他、京都、滋賀、静岡、山梨、延岡、長野の計８件のサウナを手がけたとか。

「サウナの設計から携わり、導線や備品を考えたりしています。ホテルや旅館のほか、診療所の上や、ゴルフ場などのサウナも手がけました。最新は、長野のゴルフ場で、コテージを潰してヴィラにし、そこにサウナ施設を造っています。

私のポリシーは、“今までにないものを創る”。なので、８件ともそれぞれ趣が違います。
共通しているのは、“水がいいところ”。サウナとセットの水風呂にこだわりありです。
また、“経皮吸収”を意識していて、オーガニックサウナロウリュや、天然の薬草・ハーブをその土地ごとにカスタムして、使うようにしています。

都内や日帰りで行ける近郊にもいいサウナがいっぱいあります。そして、１泊２日で、
サウナを目的に旅行を楽しんでいただけたらな、と思っています。心身共にリフレッシュできるサウナの魅力をこれからも伝えていきたいです」