“春眠暁を覚えず”といわれるように、朝起きられなかったり、昼間もボーッとしたりするのは、気温の変化に体や心が追いつけず、
自律神経が乱れてしまう生理現象です。こんなときは気の流れが滞り、不調が出やすくなります。適度に体を動かし、呼吸を深くすることが重要です。頭をシャキッとさせたいと感じたら、1ポーズだけでも実践してみてください。体を使うことでじわっと熱が出て目覚めてきますよ。肩が上がって首がすくんでいると、呼吸が深く入らないので注意しましょう。
1 ヤシの木のポーズ
腕を上げてかかとを浮かせ、 集中してバランスをとる
足を揃えて立ち、両腕を耳の真横で真っ直ぐ上げます。そのままかかとを浮かせて、ゆっくり5回深呼吸。目線を一点に定め、バランスをとることで集中力が高まり、体の軸も整います。
\これはNG/
2 戦士IIのポーズ
脚を大きく開いて腕も広げ、 全身をバランスよく使う
(1) 肩幅の2倍ほど大きく開脚し、右足のつま先を外に開きます。左のつま先はやや内側に向けておきます。
(2) 床と水平に両腕を伸ばし、右を向きながらかかとの上にひざがくるように重心を移動します。かかとが90°になったら止まって5回深呼吸。左側も同様に。
3 サカナのポーズ
あおむけになり、頭頂部を床につけて脳も体も活性化させる
(1) あおむけになり体の下に両腕を挟みます。ぐらつかないように体の中心をしっかり整えて、上体を起こしていきます。
(2)頭頂部を床につける意識で体を反らせて5回深呼吸。頭頂部が刺激され脳が目覚めるとともに、自律神経も整います。目の疲れも改善されるので眼精疲労の人にもおすすめです。
仕事中にボーッとしてしまったら…
/大切なのは体に力を入れないこと\
座りっぱなしで猫背だと、血流などが滞った状態に。眠くなってきたら、椅子の背に腕をかけ、上体をゆっくり反らします。あごを上げたまま5回深呼吸。胸やのど、肩が開き、体の中に酸素が巡ることで体が目覚めます。