心も美しく

他者愛の大切さ

美の本質は感動

No.4

2023.06.01 UPDATE

本当の美とは何か。 美の本質を伝える人気連載コラム。

愛するということを忘れている人には、「美」は存在しない。だから、愛されることより愛すること、認められたいとばかり願うより、まず認めることが大切——。そう言われれば、そうかなと思う人は非常に多いはずです。ところが合理主義が自分の中に浸透していると、どうしても「自分が与えているだけでは損」みたいな感覚を持ってしまいがちなのではないでしょうか。社会もそういう流れでできているところがありますから、生きる経験を積めば積むほどに、愛されて認められることに重きを置くようになる。それが満たされないから、不満を抱え、カツカツになって、人間関係においては常に他者を責める。そして感動もなく、エネルギーも沸かなくて、ますます追いこまれていく——。そんなふうになって生きている人は、今、とても多いんじゃないかと思います。

ほんとうは、見返りを期待しないで、どんな状況でも愛することを続けた人は、必ず報われるんですが。それに自己愛よりも他者愛に向かったほうが、人間、本質的に気持ちいいですしね。なぜって、他者愛は、実は生き甲斐をつくるからです。たとえば病気で、ずっとベッドにいて他人の世話になりながら生きている人が、何を思うかといえば、自分も何かしてあげられる存在になりたい、ということ。突き詰めていくと、生き甲斐というのは、自分がどれだけ周りの役に立つかということになるかと思うのです。だから、自分がよくなりたいから自分のことばかり考えるという自己愛の行き着く先は、無感動であり、生き甲斐の喪失。人生において成功するかどうかの分岐点も、ここにあると思います。でも、これは実に簡単なこと。今日から難しいことは考えずに、「人に対する思いやりをもった、愛する、愛せる自分」に変わってみる。これをだまされたと思って2週間続けてみたら、周りも変わるし、人生も変わっていくと思いますよ。

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