このコラムも今回で最後を迎えます。美を追求することは、単に個人的なことではなく、今や美を追求することが最高の価値を持つ時代に入ったことをお話してきました。

最後にもう一度、自分自身の美意識を持つ、具体的にどう自分を美しく高めていくかをお話したいと思います。方法は二つ。一つは知性、自分自身どういう存在かを知る。客観的に自分を見るようにしたり、歴史を知ったり、本を読んだりすることも大切です。

二つ目は人との出会いを大切にすること。人を通して学んだり、「人生は我が師なり」ということわざにもあるように、人生から何を学ぶか。うまくいかない時、困った時こそそこから何を学ぶか。すべての結果は自分が引き起こしていて、全ての源は自分であることを知ること。そしていつも感謝して生きること。困難、つらいことに直面しても、いつもにこやかにすがすがしく過ごせたならば、年を重ねるごとに魅力的により美しくなれるのではないでしょうか。
学ぶ気持ちを持つことで、逃げずに立ち向かうこともできるし、感謝することもできます。顔もいつも優しくほほえみに満ちた顔でいられます。エルビューのシンボルマークの観音様はそういう思いからつくられたのです。一年に渡ってこのコラムを読んでいただきましてありがとうございました。

昨年の7月にスタートしました美学コラムもおかげさまで24回を迎えることができました。たくさんのお手紙、お声をいただき、あらためてお礼申し上げます。
VOL.2として「日本の美」をテーマに再スタートさせていただくことになりました。
このコラムを通じて「美の本質は感動」をみなさまにお伝えできましたら幸いでございます。