無農薬野菜で生態系保全や体の中からの健康を目指す
エルビューが目指す”総合美”とは、外・内・心のトータルの美の追求を支援して、心豊かに過ごしていただくこと。
冨宅高華子社長は「創業の20年前から、一方において、このまま″物”に価値を置く時代が続いていくと、環境問題は深刻化すると考えて、価値観を“物”から”心”へシフトしていくことが大切と思っていました。一人ひとりが物にだけこだわるのではなく、心豊かに過ごすことで、環境に優しい社会に繋がると考えています」と語ります。
「環境問題の取り組みのひとつに、生態系保全に貢献したいという思いがあり、無農薬農法が重要ということに気づきました。そこで、今年の初めから『エルビューファーム」の運営を始めたのです。」
このファームは今、フローリストファーマーの奥薗和子と、社長の姪孫である松村龍之介が管理し、季節によってさまざまな野菜やハーブを育てています。
「ほかにはない魅力として、まず、スーパーでは見かけないおしゃれな野菜やハーブ、食べられる花を栽培し、品種改良されていない種の選定からこだわっています。味が濃くて甘く、本当においしいです。来年からは皆さまにお届けし、幸せな食事のひとときに貢献したいと思っています。また、無農薬栽培を広げるため、若い世代の方にも興味をもっと持っていただけるように松村と取り組んでまいります」
ELLEBEAU FARMの様子
ファームの栗林には大きくてツヤツヤの栗がたくさん落ちている。栗拾いも楽しい。
チコリやサラダミックスなどのハーブの育苗。これを土に植えて大きくおいしく育てる。
弥平唐辛子やお米なども栽培。冬の収穫に向けて、人参やカブなど根菜が順調に育っている。
若い人たちに農業をしているのがかっこいいと思ってもらえるように…
ELLEBEAU FARMの管理を担当している松村に、ELLEBEAU FARMのことについて聞きました。
エルビューファームの担当者 松村龍之介
2024年8月から『エルビューファーム』を担当。幼少より自然の美しさに触れ、無農薬農法が発展しているスイスで高校生活を送り、農業に興味を持ち、帰国後エルビューに入社。エルビュー冨宅社長は大叔母にあたる。
Q1 『エルビューファーム』の特徴は?
A1 山や川に囲まれた自然豊かな場所です。
東京都青梅市にあり、山や川、畑に囲まれたのどかな土地です。品種改良されていない種子を協生農法で育てているので、野菜本来の味を楽しむことができます。
Q2 苦労する点は?
A2 雑草抜きと虫対策です
無農薬農法の宿命なのですが、抜いても抜いても生えてくる雑草と、虫対策が大変です。
抜いた雑草を土の上に置いて雑草が生えないようにしたり、虫よけのために、野菜とハーブを一緒に育てたりなどして対策しています。
Q3 今後のビジョンは?
A3 若い人の参加と、野菜のネット販売です
今、農業事業者の平均年齢は70歳。高齢化が進んでいます。若い世代に興味をもってもらいたいので、今後、ファームのウエアをおしゃれにしたり、SNSで積極的に発信したりして、刷新していきたいです。また、来年から野菜やハーブをネット販売する予定です。ご期待ください。