日本文化を応援します

京菓子司 末富四季と旬のある暮らし

Artist interview

掲載号 夏 2014 和菓子

2023.06.01 UPDATE

日本文化を普及するために、様々な伝統芸能や伝統品、
また日本文化を継承する方々を紹介してきました。

菓子司 末富 店主 山口やまぐち富蔵とみぞう

10周年記念創作お菓子

これまでエルビューのためにいくつものお菓子を 創作いただいている末富様。今回は、エレクトーレブランド創立10周年を記念したお菓子を特別に創作いただきました。マーク入り「麩焼き煎餅」に、 季節のお菓子を添えました。

この日本は四季があり、その折々の楽しみが私たちの暮らし、日々の生活を楽しく、豊かなものにしています。「おもてなし」と共に日本が世界に誇れるものは、この四季を楽しむ日本人の暮らしであると考えています。

単に四季を楽しむ事はそれぞれの国で行われ、暮らしにとけ込んだものとなっています。

しかしながら日本人が永い間培ってきた自然に対する「心」は日本人の世界に誇れるものと信じています。私の仕事で海外の人々は日本のお菓子を説明するときに、お菓子の味とは別の楽しさ=四季のよろこびを伝えることに苦心いたします。日本人の季節への考え方は四季それぞれの自然の美しさだけでなく、季節が「移ろう」という思いであります。

現実に春や秋という事以外に「もうすぐ春が来る」、「秋が待たれる」という心の持ち方に心がゆれ動くという微妙な季節への期待感が人々の心を動かしています。
心が華やぐ、心に寂しさを感じるという「心」の動きです。しかし近頃では「こころ」で感じとる以前に人々の目に、映像や音や言葉で直接に訴え伝えることが当たり前となり、自分の感動に根ざした「よろこび」が無くなっています。

そのため「旬」といわれる季節の「兆し」を感じとり楽しむ事が無くなっています。

「自然の恵み」といわれるものが全て文明の力で自然を破壊して珍しさを提供する事が当然という事が文化であるという勘違いが生れています。

「旬」のものに出会い、初物を口にするよろこびはとっくの昔に失われています。特に都会という場所では作られたものに意義があり、天から与えられる自然の喜びは「珍しさ」にとって代られたと考えています。

素直な心で暮らしを見直す時は「今」であると考えています。

<ruby>山口<rt>やまぐち</rt>富蔵<rt>とみぞう</rt></ruby>

山口やまぐち富蔵とみぞう

1970年春より亀屋末富(1893年創業)三代目を継承する。1989年株式会社「末富」社長。京都市下京区松原通室町東入ル店ほか、高島屋京都、大阪、東京日本橋、新宿、横浜、名古屋に出店。著書に菓子司・末富『京菓子の世界』世界文化社(2011年)等。
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