Beauty Talk Vol.14 安倍昭恵

心も美しく

日本の持つ素晴らしさを広めたい 安倍昭恵

Beauty Talk

Vol.14

2023.06.01 UPDATE

内面から美しさが湧き出るような、そんな女性でありたい。
エルビューが考える美しさを体現し、
美しく年齢を重ねている方の生き方や考え方の中には、きっとその答えがあるはずです。
素敵なゲストをお招きし、あらゆる視点から“美”に繋がるヒントを探っていきます。

元首相・安倍晋三氏の夫人として世界の国々をご覧になり、
現在も世界と日本を繋ぐ活動を続けていらっしゃる安倍昭恵さま。
日本の自然や文化の素晴らしさ、日本女性の美しさに触れながら、
毎日を輝いて過ごす秘訣を伺いました。

Profile

安倍昭恵
Akie Abe

安倍晋三・元総理大臣の奥様。2006年12月、首相夫人としては日本で初めて公式ブログ「安倍昭恵のスマイルトーク」を開設。現在に至るまで、ご自身の幅広い活動や日常生活に触れて好評更新中。魅力あふれるライフスタイルと飾らない笑顔に、多くの女性たちから支持を集めている。

冨宅:ご活躍の様子をブログで楽しく拝見しておりますが、今最もお力を注がれているのはどのような活動ですか?

安部:周囲の方々とのご縁で尽力してますのは、ミャンマーに学校をつくるという活動や、教育の機会に恵まれない優秀な女性たちのために、バングラディッシュに作られた女子大を支援すること。また、終戦後、満州から引き上げの際、荷物規制により家族の遺骨を残して帰国せざるを得なかった方々のため、その遺骨を日本に持ち帰るというお手伝いもしています。

冨宅:素晴らしい活動ですね。物質的なものばかりが優先される今、目に見えないものの大きさを感じることが多々あります。

安部:ブログにも書いたんですが、最近、縄文時代に水の女神として崇められていたという瀬(せ)織津(おりつ)姫(ひめ)の話にハマっていまして(笑)。天照大神が日本最古の女神として祀られたことにより、その存在を消されたといわれているのです。この女神の復活というのは今から益々女性の時代になっていくという象徴のように感じていて、この姫の存在を多くの方に知っていただきたいと思っています。

冨宅:とても興味深いお話ですね。
今もそうですが、これからもますます各界で女性の活躍が期待される時代だと思います。

日本の持つ素晴らしさを
私たちの手で広めたい

冨宅:由緒あるお家柄でたくさんの美しいものに触れ、豊かな感性を育まれたと思うのですが、日常生活で何か大切にされていることはありますか?

安部:特別いいものばかりを見て育ったわけではありませんが、人間はもともと美しいもの、良いものに感動するようにできていると思っています。心が美しければ自然と美しいものに感動できると信じてますので、なるべくネガティブな感情を持たないようにしています。

冨宅:おっしゃる通りだと思います。美しさを追求していくと、行きつくのは“心”。常に感謝の気持ちを持つことで、美しいものに感動できるし、そうすることで、美しいものが集まるとさえ思います。

安部:人の心は互いに共鳴し合うもの。親しくなれそうな方とそうでない方がなんとなくわかることってありますよね。ですから、自分は決してよこしまな考えを持つまいと(笑)、常に美しい心を持ちたいと考えております。

冨宅:素敵なことだと思います。「エルビュー」は、以前から歌舞伎などの日本の伝統文化や芸術活動を協賛させていただいているのですが、それも日本の美や文化にこそ、美しさの真髄である“心”があると感じるからなんです。安倍様は、日本のどんなところが美しいとお感じになりますか?

安部:まず、日本は自然が美しいですね。——今私たちの周りにあるものは当たり前のものではないんだと感じます。外に出てみて初めてわかる日本の良さって、ありますね。

冨宅:本当にその通りですね。先日、京都の金閣寺、仁和寺など、お寺を巡ってきたのですが、日本の精神性の深さを改めて感じますね。環境問題に目が向けられている今こそ自然と共存してきた日本が注目される時代。日本の文化や自然を、まず私たちが触れて、理解することが大切ですよね。

安部:主人の母がお能の梅若流の後援会長を務めておりまして、パリとニューヨークの公演に同行したのですが、お能の世界観や精神性を、現地の方々が日本人以上に理解していらっしゃることに驚きました。

冨宅:言葉を超えて伝わるものがあるのですね。

安部:海外で注目されてからではなく今ここにあるうちに、私たちの手で世界に伝えていこうと——そういう気持が広がればいいなと思います。

走ること、神社を巡ることが
心身の美しさの源

冨宅:こうしてお話ししておりましても笑顔がとっても素敵で、スタイルも抜群。美容のために何か習慣にされていることはありますか?ブログで拝見しましたが、東京マラソンに参加されたそうですね。

安部:(笑)一昨年の9月にランニングを始めたんです。当時運動不足で何キロも太ってしまってこれではいけない!と(笑)。それと、何か目標を持って努力する、そこへ自分を追い込んでみて何か達成感を味わいたいなという気持ちがあって。かねてから東京マラソンで完走してみたいと思っていたので、「来年、走っちゃおうかしら」って(笑)。
ランニングはシューズひとつあれば旅先でもできますし、普段車で通り過ぎてしまうものに気づくこともできます。練習の後に皆でビールを飲むのも欠かせませんね(笑)。

冨宅:(笑)安倍さんはお肌もきれいでいらっしゃいますが、美容面ではいかがですか?

安部:いえいえ、肌が気になる年齢ですが、面倒なことはしたくない方で(笑)。なので「エレクトーレ」のスキンケアは本当に有難い商品ですね。もう4年ほど使わせていただいていますが、フェイストリートメントはたった10秒でいいという、すごく簡単にできるケアで、しっかり答えが出るというところがとても私に向いています。

冨宅:ランニングもスキンケアも、楽しく、無理なく続けられることが肝心ですね最後に、今後の抱負などをお聞かせいただけますか?

安部:日々感謝をして、周りの人と楽しく生きることです(笑)。そのうちに私が何をすべきか、神様が自然と目の前に示してくださって、それを成し遂げると、また次がという具合なので(笑)。

冨宅:今を精いっぱい大切に生きるという、とても素敵な考え方ですね。特に、神様やご先祖の魂など、目に見えないものを信じていらっしゃる。

安部:つい3年程前から行く先々で神社を訪ね歩いていてはお参りしています。ただ、神様には日々の感謝だけ。お願いごとをしてはいけないという(笑)。

冨宅:(笑)そうですね。

安部:でも、最近は神社などのパワースポットに行くと若い人たちがいっぱい。もしかしたら、物質的に行きつくところまで行ってしまった日本の現状を、敏感に察知していて、心の充足感のようなものをそこに求めているのかなって。

冨宅:これからは“心”が鍵になってくる時代ですし、何よりも女性が活躍する時代。今日は楽しく、素敵なお話をありがとうございました。


エルビュー株式会社 代表取締役社長。
2004年エルビュー株式会社設立、ファッション、美容などの幅広い知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。
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